一般的な歯列矯正は外科的な手法ではなく、歯に力を加えて移動させると言う方法で歯並びを矯正します。

しかし顎の骨の先天的な異常による出っ歯や受け口、開咬(かいこう)、上下顎のずれによる不正咬合などの中には矯正装置による普通の矯正方法では歯列矯正が難しいものがあります。
この様な症状の場合、もしそれが日常生活を送る上で非常な困難を伴うと診断されれば、顎の骨格を根本的に変えて治療する為に外科矯正が行われます。
この外科矯正では一定の条件の下に健康保険が適用されます。
但し、外科矯正で健康保険が適用されるには外科矯正が必要と診断した矯正歯科が「顎口腔機能診断施設」の認可を受けている必要があります。
外科矯正は外科手術のみによって歯列矯正が行われるのではなく、手術と通常の矯正装置を使う歯列矯正を併用して行われます。
外科矯正では手術の前にはまず乱れている現在の歯並びを整える為の歯列矯正が行われます。
これは手術をする時に上下の歯の噛み合わせを目で確認する為に必要な措置です。
手術前の歯列矯正が終われば手術が行われますが、手術は矯正歯科ではなく矯正歯科が提携している総合病院の「口腔外科」で口腔外科専門の医師が執刀して行います。
手術は口の中をメスで切り開いて行いますので顔の外側に傷跡が残る事はありません。
手術によって新しい顎が出来たら今度はその新しい顎の位置に合わせて再度歯列矯正をして、最終的に正しい噛み合わせに仕上げます。
ちなみに外科矯正ではこの手術前後の矯正装置を使った歯列矯正にも健康保険が適用されます(普通の歯列矯正では適用されない)。
自費診療なら費用が数百万円もかかる治療が十数万円程度の自己負担だけで済みますのでその差は大きいですね。
外科矯正は顎の骨の成長が完全に止まっていないと出来ませんので子供の外科矯正は絶対に無く、外科矯正は骨の成長が止まる16歳以降になってからする事になります。
顎の骨が成長途上にある子供の場合は外科手術を行わなくても顎の形を変える矯正装置を使う事で、顎の形成をコントロールする事が可能です。
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