不正咬合の内容は大人も子供もほぼ同じですが、子供の時に必ず治療をしておきたい不正咬合の代表格は「八重歯」です。

八重歯は犬歯が歯列の外の唇側に生えている状態を言いますが、大人になってからの治療では八重歯を歯列に移動させる為に八重歯以外の健康な歯の抜歯が必要になります。
八重歯は犬歯ですので犬歯を抜歯すると不自然な歯列になり審美上まずいので、八重歯を生かす為に他の歯を犠牲にするのですね。
しかしまだ顎の骨に柔軟性がある子供の時に八重歯の矯正をするなら、抜歯をせずに矯正をする事も可能です。
欧米人の大人で八重歯が残っている人がいないのは、ほとんどの家庭で八重歯は子供の時に矯正してしまうからです。
八重歯と同じ様に歯が歯列から外れて生えていて歯並びが凸凹になっている「乱杭歯」の矯正も、子供の内に矯正した方がやはり治療が簡単です。
歯列から外れている歯の数が2本しか無い八重歯の矯正と違って、乱杭歯は多数の歯が歯列から外れているので大人になってからの治療はお金も時間もかかります。
「出っ歯」や「受け口」も顎の骨がまだ成長期の子供の時に矯正する方が矯正効果が上がります。
出っ歯や受け口には歯が前方に向かって斜めに生えている歯性の出っ歯や受け口と、上顎と下顎の発達がアンバランスな為に生ずる骨格性の出っ歯や受け口があります。
この中で特に骨格性の出っ歯や受け口は大人になってからの治療では、顎の矯正をする為に外科手術が必要になります。
まだ顎の骨が成長過程にある子供の内ならば矯正装置を使って、顎の骨の成長をコントロールルする事で治療が可能です。
「開咬(かいこう)」も原因が指しゃぶりなどではなく顎の骨に原因がある場合は出っ歯や受け口の場合と同じで、やはり骨格をコントロール出来る子供の時に治療をするのがベストです。
子供に多い不正咬合に永久歯が歯茎や顎の骨の中に埋まったままになっていて生えて来ないか、又はほんの少し歯茎から覗いた状態のままでそれ以上成長しない「埋伏(まいふく)」という不正咬合があります。
埋伏は子供の内に歯を正しい位置に移動してやれば、その後は埋伏していた歯は何事も無かった様に成長して行きます。
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